最近の部品加工傾向としては、構造物の省スペース化に伴い軽薄短小の製品が多くなり、歯車の試作部品にもその影響が出た製作図面が多々見受けられる様になりました。
従来の加工設備機械では難題とされていた小径砥石での歯車研削加工法ですが、弊社ではこの度Drake社のCNCウォームネジ複合研削盤GS:G2-LM350-1M(ユニバーサル機)を導入し、内径ネジ研削加工用のクイルを使用し最小砥石径Φ8でM10 P1.5のナットを研削加工することが可能となりました。
また、ユニバーサル機構を付加することで、内径ネジ研削加工用のクイルを使用して小径砥石を成形し歯車成形研削加工作業を可能といたしました。
歯車諸元にも関連して歯丈により最小砥石径が設定されますので都度お問い合わせください。
GS:G2-LM350-1M(Drake社) 仕様
加工径 |
Φ10〜Φ350 |
最大研削長 |
1,000mm |
ネジレ角度 |
±90° |
インターナルクイル用最小砥石径 |
Φ8 |
最大砥石径 |
Φ350 |
特長(加工の種類)
●ウォームネジ・ボールネジ・ボールナットのネジ研削加工 |
●内・外径ネジ研削加工 |
●小径砥石による歯車研削加工 |
●インボリュートスプライン・角スプライン研削加工 |
●円周ラック研削加工、外周割出板用溝形状研削加工 |
●製品加工例(クリックで拡大表示)

<一例> (サンプル提出品)
A:最小内径ネジ(ナット)研削加工実績M10 P1.5
B:砥石径Φ20を使用してMP1.0 PA20° 20Tを加工
C:砥石径Φ40を使用してMP3.0 PA20° 15Tを加工
小径砥石での最少切上幅歯車研削加工品